もう一回、と言わせた10本
日本の選手が、海外のリーグとワールドカップの舞台で決めたゴールを10本。その前の3秒 から書きます。ボールの出どころ、最初のタッチ、蹴る。本人の言葉と、観ていた人の言葉と、権利者の公式チャンネルの動画へのリンクを添えて。
2026年9月5日 · 読みものは日本語だけです · PR この記事にはAmazon・楽天市場の検索結果への広告リンクが含まれます
この部屋は、この記事のために描いた架空の映像室です。実在の放送局のものではありません。
もう一回。今度は音を消して。
私は巻き戻し係です。スタジアムの大型画面と放送席のために、同じゴールを何十回も巻き戻してきました(という設定で書いています)。音を消すのは、歓声に判断を持っていかれないためです。音を消して見ると、ゴールはたいてい、その前の3秒で決まっています。ボールの出どころ。最初のタッチ。相手の足が止まる瞬間。
今回は「日本の選手の名ゴールを10本」と頼まれました。困ったのは、名ゴールの順位表がどこにも無いことです。だから最初に断っておきます。この並びは、私の判断です。 何を物差しにしたかは、すぐ下の箱に書きました。
もう一つ。私は映像係ですが、この記事の中で「私が映像を見たらこうだった」とは書きません。ゴールの経過は、開いて読めた試合報告と公式サイトと、本人や監督の言葉だけから書きます。誰がそう書いたかを、一語で添えます。
先に一つ。この記事には、選手の名前ごとにAmazonと楽天市場の検索結果へのリンクを置いています。広告です。私が選んだ品ではなく、その名前で検索した結果が出ます。
この順位は、何の順位か
候補に入れた条件 : 大会・回戦・相手・日付・スコア・時間が、開いた資料で確かめられるゴール。日本の選手が、海外のリーグ、欧州のカップ戦、ワールドカップ、クラブワールドカップで決めたもの。
並べ方 : 三つの物差しを、この順に当てました。①舞台(決勝か、ノックアウトか、ワールドカップか、前年王者の本拠地か)②相手(優勝経験国か、欧州王者か、前年王者か)③その一瞬(最初のタッチ、ボールの落ちどころ、蹴った距離)。物差しは私のもので、協会や媒体の格付けではありません。
日付 は、試合が行われた土地の日付です。日本時間では翌日になる試合が四つあります(スペイン戦・セルティック・アンフィールド・セビージャ)。
時間(分) は資料の表記のまま。資料どうしで割れているところは、割れない言い方にしました。
動画 は、権利者の公式チャンネル(FIFA・UEFA・クラブ・協会)にあるものだけをリンクします。埋め込みはしません。10本すべてにあります。見つからなかった1本は、次点に置きました。
選手の名前ごとに、Amazonと楽天市場の検索結果へのリンクを置きました。広告です。
1 三笘薫 — ブライトン 2-1 リヴァプール
FAカップ4回戦 / 2023年1月29日 / アメックス・スタジアム(ブライトン) / 後半アディショナルタイム
1-1。時計は90分を過ぎています。ブライトンが敵陣でフリーキックを得ました。その前の3秒に、何があったか。
Guardianの試合報告はこう書いています。ファーポストの外にいたエストゥピニャンが、ボールをもう一度ゴール前へ戻した。途中出場のウンダフがロバートソンと競り合って、そのまま壁になった。その向こう、もう一つのポストの外に三笘がいた。
最初のタッチ。Guardianは「落として、右足のタッチで内へ切った」と書きます。ボールが地面に着く前に、同じ足の外側で決めた、とも。Skyは「エストゥピニャンの浮き球のクロスをコントロールしながら、ジョー・ゴメスを翻弄した」。BBCは「見事なコントロールから、至近距離で」。日本語の報道はもう少し細かく書いています。サカノワは「浮かしたトラップからボレー! と見せかけて相手をかわして押し込む」。olympics.comの日本語版は「右足でボールを浮かせると、相手DFを欺くようにフェイントで外し、ふたたび右足のボレーで」。
順番にすると、こうです。浮かす。蹴ると見せる。相手の足が止まる。蹴る。 五つの媒体が別の言葉で同じ3秒を書いています。ボールがゴールのどこに入ったかは媒体で言い方が違うので、書きません。
そのあとVARが入りました。エストゥピニャンのオフサイドの確認です。Guardianは「判定が出たとき、歓声はリヴァプールまで届いたかもしれない」と書いています。相手は前年のFAカップ王者でした(BBCの言い方では「holders」)。Skyのプレーヤー・オブ・ザ・マッチは三笘です。
三笘自身の言葉です。ブライトンの公式サイトのインタビューを、Goal.comの日本版が訳しています。「あのフリーキックは僕たちが準備していたもので、ペルヴィス(エストゥピニャン)からの最高のボールがあり、デニス(ウンダフ)の良いブロックがあったりと、みんなが良いプレーをしていました。ファーストタッチが良く、キックモーションも良かったので、信じられないものでした」。加入以来で最高の瞬間かと聞かれて、「これまでで最高の瞬間だったと思います」。
一つだけ、はっきりさせておきます。このボールはロングボールではありません。フリーキックからの折り返しです。Guardianも、Skyも、サカノワも、そう書いています。
The FA(The Emirates FA Cup)の単独動画・2023年1月29日公開 ↗ ・ ブライトン公式の全角度・2023年1月30日公開 ↗ ・ このサイトのブライトンのチャンネル ・ リヴァプールのチャンネル
2 中村俊輔 — セルティック 1-0 マンチェスター・ユナイテッド
UEFAチャンピオンズリーグ グループステージ / 2006年11月21日 / セルティック・パーク(グラスゴー) / 残り9分
0-0。UEFAの試合報告は「残り9分、0-0のままならユナイテッドは1試合を残して突破が決まる状況だった」と書いています。そこで、セルティックがフリーキックを得ました。
セルティックの公式サイトが2020年に書いた振り返りでは、位置は「ゴールからおよそ30ヤード」。その先に立っていたGKを、公式は「世界最高のGKの一人、ファン・デル・サール」と呼んでいます。「蹴る人は、一人しかいなかった」とも。
ここからの3秒は、公式の言葉をそのまま借ります。「左足のカーブをトップコーナーへ、ファン・デル・サールの伸ばした腕の数インチ先へ」。UEFAは「stunning free-kick」の二語です。
終了間際、ユナイテッドにPKが与えられました。ボルツがサハのキックを止めました。これでセルティックは、UEFAの記述によれば、4回目の挑戦で初めてグループステージを突破しました。
中村本人は、こう振り返っています。セルティック公式が載せている試合後のコメントです。「一番いいのは、クラブがこれまで成し遂げていないラウンド16へ進めたこと。あれほど大きな試合だったので、たぶん私のキャリアで最も重要なゴールです」(原文は英語。訳は私です)。
公式サイトはこのFKを「史上最高のフリーキックの一つとして、永遠に記憶される」と書いています。クラブの言葉なので、クラブの言葉として置いておきます。もう一つ、同じシーズンの初戦、オールド・トラッフォードでも中村はFKを決めています(公式によれば25ヤードから。試合は2-3で敗戦)。同じ相手に、同じ形で、二度。
セルティック公式のフルマッチ・2023年3月28日公開 ↗ ・ UEFA公式のゴール集(このゴールの回)・2014年12月4日公開 ↗ ・ このサイトのセルティックのチャンネル ・ UEFAのチャンネル
3 浅野拓磨 — ドイツ 1-2 日本
FIFAワールドカップ カタール グループE初戦 / 2022年11月23日 / ハリファ国際スタジアム(アル・ラーヤン) / 83分
1-1。日本が自陣でフリーキックを得ました。日本サッカー協会の試合報告の一文で、この3秒は足ります。「自陣で得たFKを板倉選手が前線の浅野選手へロングフィード。浅野選手は素早くペナルティエリア右深くに切り込むと、相手GKが詰めて、右ポスト手前の角度のないところから右足を鋭く振ってゴールを決めました」。
ボールの落ちどころが、この3秒のすべてです。 APの記事は「シュロッターベックを振り切り、狭い角度からノイアーを破った」と書いています。ゴールの位置は、媒体ごとに言葉が違います。ここでは協会の「角度のないところから」だけを残します。
相手は、協会の言い方では「西ドイツ時代から2014年まで4度優勝を経験している強豪ドイツ」。Skyによれば、日本がドイツに勝ったのはこれが初めてでした。観衆は42,608人(協会の報告)。
浅野本人の言葉は、協会が載せた試合後のコメントにあります。「板倉選手がボールを持った瞬間に『あ、これ来るな』と思いました」。そして「最初はオフサイドかなと戸惑いもあったので、決めた瞬間は喜べなかったんですけど」。喜ぶ前に、確かめている。そのあとで、こう続けています。「4年前から1日も欠かさず、こういう日を想像して準備してきました」。
田嶋幸三会長の言葉も一つ。「大会初戦でワールドカップで優勝している国から勝点3を取るというのは、一番の出来です」。
同じ日、先に同点にした堂安は「『俺がヒーローになる』と思ってピッチに立ちました」と言っています(同じ協会のコメント)。
相手のトーマス・ミュラーは、Skyの記事で「我々がここで負けているのはばかげている。長い時間いい試合をしたが、試合は決定機をゴールに変えたかどうかでも決まる」と言いました(原文は英語)。
FIFA公式のハイライト・2022年11月24日公開 ↗ ・ このサイトのFIFAのチャンネル ・ JFAのチャンネル
4 柴崎岳 — レアル・マドリード 4-2(延長) 鹿島アントラーズ
FIFAクラブワールドカップ 決勝 / 2016年12月18日 / 横浜国際総合競技場 / 前半終了間際と52分
2本まとめて一つの項目にします。同じ試合、同じ左足です。
0-1。9分に先制されて、そのまま前半の終わりが近づいています。鹿島の公式の試合報告は「40分以降、鹿島が敵陣でボールをキープする時間が増えていった」と書いています。
1本目。「左サイド深くでボールを持った土居のクロスに反応し、トラップから左足を一閃。強烈なシュートをゴール右隅へ届けた」(鹿島公式)。最初のタッチで置いて、次で蹴る。時間は、鹿島公式の本文が43分、同じページの経過表が44分、Jリーグ公式は「前半終了間際」。私は「前半終了間際」と書きます。
2本目。52分。「ペナルティーエリア手前でボールを持ち、フェイントでシュートコースを作り出すと、左足を一閃。強烈なミドルシュートをゴール左隅へ突き刺してみせた」(鹿島公式)。相手の足が止まる、あの3秒です。 Guardianのライブ担当は、この2本目を「thing of beauty」と書きました。
相手は欧州王者(鹿島公式とJリーグ公式の言い方)。鹿島は、BBCによれば「クラブワールドカップ決勝に進んだ最初の日本のクラブ」。そのあとPKで追いつかれ、延長で2-4。レアル・マドリードの公式は9年後に「柴崎の2ゴールで日本のクラブが逆転した」と振り返っています。Wikipediaによれば、柴崎は大会のブロンズボールでした。
本人の言葉は、ゴールの前にあります。鹿島公式によれば、前日の会見で「レアルにも勝てると思う」と言っていました。
観ていた人の言葉。ジダンは試合後、「鹿島にはラ・リーガでプレーできる選手が何人かいると思う」と言いました(FIFA.comの試合後コメント。元のページは消えていて、インターネット・アーカイブの保存で読みました)。クリスティアーノ・ロナウドはBBCの記事で「What a game」「苦しまなければならなかった。でもそれが決勝というものだ」。石井正忠監督は「日本のサッカーがプロになってまだ25年」と言っています(同じFIFA.comのコメント)。
FIFA公式のハイライト・2016年12月18日公開 ↗ ・ レアル・マドリード公式・2019年12月18日公開 ↗ ・ このサイトの鹿島アントラーズのチャンネル ・ レアル・マドリードのチャンネル ・ FIFAのチャンネル
5 堂安律 — 日本 2-1 スペイン
FIFAワールドカップ カタール グループE最終戦 / 2022年12月1日 / ハリファ国際スタジアム(アル・ラーヤン) / 48分
0-1。後半開始から三笘と堂安が入っています(協会の報告)。音を消して見るのは、ここからです。協会の報告は、ボールの出どころを丁寧に書いています。「前田選手がGKシモン選手に激しく寄せます。相手GKは味方にボールを出しますが、伊東選手が相手と競り合って落とし、これを受けた堂安選手が中央へ切り込んで左足を振ります。パワフルな一撃は、GKシモン選手の伸ばした手を弾いてゴールネットに突き刺さりました」。
Skyは「ペナルティエリアの縁からの強烈なシュート。シモンは手を触れたが、止められなかった」。
ルイス・エンリケは、Skyの記事で「ラウンド16へ進んだが、まったく満足していない」「5分間で2点を取られ、その10分で我々は完全に崩された」(原文は英語)。森保監督は同じ記事で、スペインを「世界最高のチームの一つ」と呼んでいます。
協会はこの結果を「初戦のドイツ戦に続いてワールドカップ優勝経験のある強豪を撃破」と書いています。日本はグループEを1位で突破しました。
浅野のところで先に書いた、「俺がヒーローになる」と思ってピッチに立った人です。堂安本人は、FOOTBALL ZONEの記事でこう言っています。「あそこは俺のコースなので、あそこで持てば打ってやると決めていたので思い切って打ちました」。蹴る前に決めていた、という言葉です。
FIFA公式のハイライト・2022年12月2日公開 ↗ ・ このサイトのFIFAのチャンネル ・ JFAのチャンネル
6 中田英寿 — ユヴェントス 2-2 ローマ
セリエA / 2001年5月6日 / スタディオ・デッレ・アルピ(トリノ) / 後半34分
0-2。当日のレプブリカ紙は、この試合を「首位ローマが、2位ユーヴェの本拠地で」と書き出しています。スクデット争いの直接対決です。中田は後半14分、トッティに代わって入りました(レプブリカの出場記録)。
レプブリカは、この3秒をこう書いています。「後半34分、ローマはナカタの遠い距離からのシュートで息を吹き返した。ファン・デル・サールは、それがクロスバーの下へ吸い込まれるのを見送った」(原文はイタリア語。訳は私です)。同じ記事はこう続けます。「残りの11分は、ユーヴェにとって地獄になった」。
後半45分。中田のシュートをファン・デル・サールが弾き、モンテッラが押し込んで2-2(レプブリカ)。Wikipediaによれば、ローマは首位で6ポイント差を保ちました。
本人の言葉は、手元にありません。探しましたが、このゴールについて本人が語った文を、開いて読める形で見つけられませんでした。代わりに、クラブの言葉を置きます。ASローマの公式が20年後にツイッターで振り返った文を、サッカーダイジェストが訳しています。「全てのローマ・ファンにとっては、セリエAの中で最も記憶に残る試合の一つだ」「30ヤードもある位置からの雷のようなミドルシュート」。
ASローマ公式のクラシックマッチ・2021年2月3日公開 ↗ ・ このサイトのASローマのチャンネル
7 本田圭佑 — デンマーク 1-3 日本
FIFAワールドカップ 南アフリカ グループE第3戦 / 2010年6月24日 / ルステンブルク / 17分
0-0。17分、日本が敵陣の右でフリーキックを得ました。BBCの試合報告は「ゴールから30ヤード」と書いています。
その3秒を、BBCはこう書いています。「まっすぐな助走から、本田は壁の上へ叩きつけ、ボールが揺れながらセーレンセンの脇を抜けてファーコーナーへ入るのを見ていた」。そして「大会屈指のゴールの一つ」と呼びました。協会の「ワールドカップヒストリー」は「無回転FK」の一語です。
BBCのライブテキストには、こんな一行があります。「Cristiano Ronaldo eat your heart out.」クリスティアーノ・ロナウドが悔しがるほど、という意味です。
30分には遠藤保仁が直接FKを決めて2点目(協会の記録)。BBCによれば、デンマークは「もう一本、本田の強打を待ち構えていた」ところに、遠藤のカーブが来ました。
本田は11年後、自分のYouTubeチャンネルの質問コーナーで、こう振り返っています(FOOTBALL ZONEの書き起こし)。「遠かったですけど、蹴った瞬間にもしかするかもなっていうのはありましたね。GKに取られるかもなっていうのはあったんですけど、一瞬逆を突かれていたので」。
FIFA公式のハイライト・2012年10月11日公開 ↗ ・ FIFA公式の本田のW杯ゴール集・2021年6月13日公開 ↗ ・ このサイトのFIFAのチャンネル ・ JFAのチャンネル
8 乾貴士 — ベルギー 3-2 日本
FIFAワールドカップ ロシア ラウンド16 / 2018年7月2日 / ロストフ・アリーナ(ロストフ・ナ・ドヌ) / 52分
1-0。48分に原口が先制して、その4分後です(協会の報告と、Wikipediaの記録)。相手のクリアボールを香川が拾いました。
協会の報告はこう書いています。「香川選手が乾選手へパスを送ると、乾選手は右へ切り替えし、ミドルレンジから狙い澄ました一撃をゴール右隅へ突き刺し」。切り返して、相手の足が止まって、蹴る。距離は資料で数字が割れるので、書きません。
結果は2-3。協会の報告は「終了間際の失点で2-3で敗れ、初のベスト8進出はなりませんでした」。
本人の言葉は、ゴールのことではなく、試合後のものです。「勝てそうで勝てない試合がこれだけ続くと、やっぱり出ていないメンバーにも申し訳ないですし、ファンの方にもここまで来てくれたサポーターの方にも申し訳ない気持ちです」(協会の選手コメント)。
西野監督の言葉。「まさに、最後の30分は本気のベルギーで、対抗できませんでした。ここまで覆されるとは思ってもいなかったので、終わった瞬間は、これがワールドカップなのか、これがベルギーの強さかという感じでした」。
負けた試合だからと下げるかどうか、迷いました。下げませんでした。舞台がノックアウトで、相手がベルギーで、2点目がこの形だったからです。
FIFA公式の単独動画(乾のゴール)・2018年7月2日公開 ↗ ・ FIFA公式のハイライト・2018年7月2日公開 ↗ ・ このサイトのFIFAのチャンネル ・ JFAのチャンネル
9 南野拓実 — リヴァプール 4-3 ザルツブルク
UEFAチャンピオンズリーグ グループステージ / 2019年10月2日 / アンフィールド(リヴァプール) / 56分
1-3。ザルツブルクは3点を先に取られ、1点を返して後半に入っています(ゲキサカの言い方では「前半は3-1で終了」)。相手は、リヴァプールの公式の言い方では「the tournament holders」、前年の王者です。
その3秒を、二つの媒体が書いています。リヴァプールの公式の試合報告は「ファンのクロスを、南野が地面に叩きつけるボレーでアドリアンの先へ」。ゲキサカは「ヒチャンが左サイドから上げたクロスをフリーで待っていた南野が右足ボレーシュートを放つ。しっかり叩きつけたシュートがゴール左に吸い込まれ」。
落ちてくるボールを、待って、叩く。この試合はそのあと3-3になり、69分にサラーが決めて4-3(Goal.com日本版)。
本人の言葉は、試合後のSNSです(Goal.com日本版の記事)。「海外移籍してほぼ5年。今自分が成長しているかどうか試す最高の舞台がある事が嬉しい。でももっと成長したい」。
クロップは試合後、サッカーダイジェストの訳によれば「後半に彼らが見せた反撃はとてもパワフルで、それぞれ違う形から素晴らしい2ゴールを決めた」。ロバートソンは南野がリヴァプールに加入したとき、リヴァプール・エコーにこう言っています(Goal.comの記事)。「彼らの主役だと思った」「特にアンフィールドで、我々を困らせたのは彼だった」。
リヴァプール公式の南野の特集・2019年12月19日公開 ↗ ・ リヴァプール公式のハイライト・2019年10月6日公開 ↗ ・ このサイトのリヴァプールのチャンネル
10 上田綺世 — フェイエノールト 3-0 バイエルン
UEFAチャンピオンズリーグ リーグフェーズ / 2025年1月22日 / デ・カイプ(ロッテルダム) / 89分
2-0。bundesliga.comの試合報告は、この夜を「雨が降りしきるデ・カイプ」と書き出しています。フェイエノールトはヒメネスの2点で前半を折り返し、バイエルンは、同じ報告によれば「ブンデスリーガ4連勝の勢いで」乗り込んできたのに、追いつけないまま終盤に入りました。83分、上田が途中から入ります(同じ報告のライブ欄)。
その3秒を、bundesliga.comはこう書いています。「最終ラインの背後への中央のパスに抜け出し、バイエルンのペナルティエリアへ駆け込んで、ノイアーの脇へ冷静に流し込んだ」。そして「上田の見事なゴールと仕上げ」「これで3-0。バイエルンに、ここから戻る道はない」(原文は英語。訳は私です)。
相手は、キックオフ前の時点で2ポイント上にいたバイエルン(報告の言い方では、ホーム側が「ドイツの相手より2ポイント下」)。この敗戦で、bundesliga.comの見出しによれば、バイエルンの「ノックアウト進出の望みは揺らいだ」。観衆は43,106人(Wikipediaの記録)。
本人の言葉は、手元にありません。ドイツとオランダの媒体の試合後の記事が、この環境からは開けませんでした。観ていた人の言葉も同じです。だからこの項は、報告の文だけで書いています。
10本目は、ワールドカップの大迫と迷いました。舞台は、どちらも大会の一次リーグ。並べば、相手で決めます。10人になったコロンビアより、11人のバイエルンを採りました。
バイエルン公式のハイライト・2025年1月22日公開 ↗ ・ フェイエノールト公式の上田のゴール集・2026年8月31日公開 ↗ ・ このサイトのバイエルンのチャンネル ・ フェイエノールトのチャンネル
もう4本。入れなかった理由と一緒に
岡崎慎司 — レスター 1-0 ニューカッスル (プレミアリーグ / 2016年3月14日 / 25分)。Skyによれば、ヴァーディが頭で折り返したボールをオーバーヘッドで。首位レスターが2位に5ポイント差をつけた一撃です。ドリンクウォーターは「特別なゴール、我々にとって特別な瞬間」(AFP)。入れなかった理由: 相手が降格圏でした(BBCによれば、29試合で17敗)。二つ目の物差しで下がりました。 PR Amazon ↗ 楽天 ↗ ・ レスター公式の単独動画・2020年3月14日公開 ↗
大迫勇也 — コロンビア 1-2 日本 (FIFAワールドカップ ロシア / 2018年6月19日 / 73分)。本田のコーナーを、アリアスの上から頭で(Guardian)。本人は「ワールドカップで得点をとることは子どもの頃からの夢だったので」(協会)。BBCによれば、日本はワールドカップで南米勢に勝った最初のアジアのチームです。外れたのは、ここです。相手は前半3分から10人でした(協会の報告と、Guardianの見出し)。 PR Amazon ↗ 楽天 ↗ ・ FIFA公式の単独動画・2018年6月19日公開 ↗
香川真司 — ドルトムント 5-2 バイエルン (DFBポカール決勝 / 2012年5月12日 / 開始2分半)。fussballdatenによれば、ブワシュチコフスキが横に置いたボールを決めた先制点。Guardianは「159秒」と書き、スタンドにファーガソンがいたことも。クラブ史上初の2冠(Guardian)。三つ目の物差しで下げました。ゴールそのものが、横パスを流し込む形でした。動画は、ドルトムント公式のゴール集にこの試合が入っているか説明文から確かめられないので、リンクしません。 PR Amazon ↗ 楽天 ↗
本田圭佑 — セビージャ 1-2 CSKAモスクワ (UEFAチャンピオンズリーグ ラウンド16 第2戦 / 2010年3月16日 / 55分)。UEFAの試合報告(グレアム・ハンター)によれば、フリーキックから「本田が叩き込んだ揺れるボールがパロップを欺いた」決勝点で、CSKAは「クラブ史上初めて」準々決勝へ。本人は「決まるとは思わなかった。キーパーが取ると思ったから」(UEFA。原文は英語)。マルク・ゴンサレスは「本田に、蹴らなければならないと言った」。UEFAの「Play of the Day」にも選ばれました。外したのは、ここです。権利者の公式チャンネルに、このゴールの動画が見つかりませんでした。舞台と相手なら、10本に入ります。 PR Amazon ↗ 楽天 ↗ ・ このサイトのUEFAのチャンネル
頼まれたときの、二つの例について
頼まれたときに例に挙がっていた二つのゴールは、この記事の1本目と3本目です。「リフティングでかわしてゴール」は三笘のリヴァプール戦で、サカノワとolympics.comが、浮かす、見せる、かわす、蹴る、とその順番で書いています。「ロングボールをトラップしてそのまま」は浅野のドイツ戦で、板倉のロングフィードを浅野が受けています。
最後に一つ。冒頭で約束した通りです。映像を見て私がこう思った、という文は、ここまで一つも書いていません。どれも、下のリンクの先で確かめられます。
巻き戻します。もう一回。今度は音を消して。
この記事の日付・スコア・時間・言葉は、すべて2026年9月5日に各ページを開いて書き写したものです。順位は私の判断で、協会や媒体の格付けではありません。動画のリンク先は各権利者の公式チャンネルで、公開はそれぞれの権利者の判断で変わります。検索リンクの先の在庫と価格は変わります。
参考にしたページ
サッカーのクラブ・リーグ・協会・放送局・語り手の公式チャンネルは、このサイトのトップ と全チャンネル一覧 から観られます。ユニフォームの話は三つの順位表が、そろって選んだ4枚 、選手の品の値段の話は見積もりを超えたのは、誰の1枚か 、スタジアムを訪ねる話は試合のない日に行く、世界のスタジアム12 に書きました。